りあクト!を読んだので感想とか

2020年4月12日 engineering

こんにちは、 @kz_morita です。

最近業務で、React / Redux 周りを触ることになりそうで、その予習として、
りあクト! TypeScriptで始めるつらくないReact開発 」を読んだのでその感想とかを書いていこうと思います。

前提として私の経歴的に、フロントエンドの開発は趣味でちょっと触ったことあるのと、Vue.js / Nuxt.js を用いてシンプルなページを構築したことがあるくらいです。Reactに関してはちょっと触ったことあったかなぁ・・・といった程度の経験値となります。

目次

目次は以下のような感じです。

  • 第1章 こんにちは React
  • 第2章 ナウでモダンな JavaScript
  • 第3章 関数型プログラミングでいこう
  • 第4章 型のある TypeScript は強い味方
  • 第5章 拡張記法 JSX
  • 第6章 LintとPrettierでコードをクリーンに
  • 第7章 何はなくともコンポーネント
  • 第8章 Hooksで関数コンポーネントを強化する
  • 第9章 ルーティングで URL を制御する
  • 第10章 Redux でアプリの状態を管理する
  • 第11章 Redux で非同期処理を扱う

本書は販売サイトの「こんな方にオススメ」という項目にて、

サーバーサイド開発は経験者だけど、フロントエンド開発は初めて

というふうに書かれてましたが、その名の通りとても親切で JavaScript の基本に近い部分から説明がなされていました。

序盤で、JavaScript について軽く触れられた後は、TypeScript や、JSX や Lint と Prettier といった実用的な部分にも触れられていました。 その後は、React のコンポーネントの説明から、Hooks, Router, Redux, Redux-Saga といった具合にどんどん実践に近い(であろう) React での開発方法が書かれていました。

感想とか

まず、個人的に読んでいて非常にありがたいなと感じた点が、開発に必要そうなライブラリを一通り紹介してそれらを使っていきながら、React について学んでいくといった構成だったことです。 Reactに限らずフロントエンドは開発が非常に活発に行われ、そのため豊富なライブラリが出揃っているという印象なのですが、初学者の自分としては最初にどのライブラリを選べばよいかわからかったり、やりたいこととそれを解決するライブラリが紐付かないため、開発を始める際にコストが非常に高いことを課題視していました。(自分がなかなかReactなどに手を出せていなかった理由でもあります)
本書籍では、他のライブラリなどと比較が行われた上で特定のライブラリが採用され、その採用理由なども記述されていたことが非常に分かりやすかったです。付け加えて、現在のデファクトともいえるライブラリたちになるまでにどのような開発が行われていて、どんなライブラリたちが消えていったか、などといった背景が知れたのが非常によかったです。
この点は個人で公式サイトを見てキャッチアップしているだけでは、なかなか知ることができない類のものだと思います。
具体的には、React Hooks の説明のときにこれがどのような問題を解決しようとして生まれたツールなのか、背景が知れた点が良かったです。 関数コンポーネント使っていきたいけど、そうするとローカル state や、ライフサイクル系のメソッドが使えないから、useState や, useEffect などといった hooksが用意されたみたいな文脈がつかめたのは書籍ならではの利点なのかなと思っています。

この本を通じてとりあえず、React で (ググりながらですが) アプリケーションを開発する下地はできたのかなと思っています。 いままでなんとなくフロントエンド敬遠してたけど、これから始めるといった方にはおすすめできる書籍なのかなと思いました。

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