WSL 上にScala の環境を構築する

こんにちは、 @kz_morita です。

今回は、wsl 環境の上に Scala の環境を構築したので内容をまとめます。

Javaのインストール

今回は、SDKMAN を用いて Java をインストールしようと思います。

https://sdkman.io

公式サイトの install の手順に沿ってインストールします。

その前に、zip / unzip コマンドが必要なので install します。

$ sudo apt install unzip
$ sudo apt install zip

以下でinstall します。

$ curl -s "https://get.sdkman.io" | bash

$ source "$HOME/.sdkman/bin/sdkman-init.sh"

$ sdk version
==== BROADCAST =================================================================
* 2022-08-10: leiningen 2.9.10 available on SDKMAN!
* 2022-08-10: jbang 0.97.0 available on SDKMAN! https://github.com/jbangdev/jbang/releases/tag/v0.97.0
* 2022-08-09: vertx 4.3.3 available on SDKMAN!
================================================================================

SDKMAN 5.16.0

sdkman が install できたら Corretto をインストールします。

以下のコマンドで使用可能な Java のバージョンを見ることができます。

$ sdk list java

================================================================================
Available Java Versions for Linux 64bit
================================================================================
 Vendor        | Use | Version      | Dist    | Status     | Identifier
--------------------------------------------------------------------------------
 Corretto      |     | 18.0.2       | amzn    |            | 18.0.2-amzn         
               |     | 18.0.1       | amzn    |            | 18.0.1-amzn         
               |     | 17.0.4       | amzn    |            | 17.0.4-amzn         
               |     | 17.0.3.6.1   | amzn    |            | 17.0.3.6.1-amzn     
               |     | 17.0.0.35.1  | amzn    |            | 17.0.0.35.1-amzn    
               |     | 11.0.16      | amzn    |            | 11.0.16-amzn        
               |     | 11.0.15.9.1  | amzn    |            | 11.0.15.9.1-amzn    
               |     | 11.0.12.7.1  | amzn    |            | 11.0.12.7.1-amzn    
               |     | 8.332.08.1   | amzn    |            | 8.332.08.1-amzn     
               |     | 8.0.342      | amzn    |            | 8.0.342-amzn        
 Dragonwell    |     | 17.0.3       | albba   |            | 17.0.3-albba        
               |     | 11.0.15      | albba   |            | 11.0.15-albba       
               |     | 11.0.12.8    | albba   |            | 11.0.12.8-albba     
               |     | 8.8.9        | albba   |            | 8.8.9-albba         
               |     | 8.0.332      | albba   |            | 8.0.332-albba       
.............
..........
......
...
================================================================================
Omit Identifier to install default version 17.0.4-tem:
    $ sdk install java
Use TAB completion to discover available versions
    $ sdk install java [TAB]
Or install a specific version by Identifier:
    $ sdk install java 17.0.4-tem
Hit Q to exit this list view
================================================================================

Java 18 をインストールします。

$ sdk install java 18.0.2-amzn

インストールできたか確認します。

$ java --version
openjdk 18.0.2 2022-07-19
OpenJDK Runtime Environment Corretto-18.0.2.9.1 (build 18.0.2+9-FR)
OpenJDK 64-Bit Server VM Corretto-18.0.2.9.1 (build 18.0.2+9-FR, mixed mode, sharing)

よさそうです。

sbt のインストール

sbt も sdkman を用いてインストールできるみたいなので実行します。

使用できるバージョンは以下の通り

$ sdk list sbt
================================================================================
Available Sbt Versions
================================================================================
     1.7.1               1.5.0-RC2           1.3.10              1.2.1          
     1.7.0               1.5.0-RC1           1.3.9               1.2.0          
     1.6.2               1.4.9               1.3.8               1.1.6          
     1.6.1               1.4.8               1.3.7               1.1.5          
     1.6.0               1.4.7               1.3.6               1.1.4          
     1.6.0-RC2           1.4.6               1.3.5               1.1.2          
     1.6.0-RC1           1.4.5               1.3.4               1.1.1          
     1.5.8               1.4.4               1.3.3               1.1.0          
     1.5.7               1.4.3               1.3.1               1.0.4          
     1.5.6               1.4.2               1.3.0               1.0.3          
     1.5.5               1.4.1               1.2.8               1.0.2          
     1.5.4               1.4.0               1.2.7               1.0.1          
     1.5.3               1.4.0-RC2           1.2.6               1.0.0          
     1.5.2               1.3.13              1.2.5               0.13.18        
     1.5.1               1.3.12              1.2.4               0.13.17        
     1.5.0               1.3.11              1.2.3                              

================================================================================
+ - local version
* - installed
> - currently in use
================================================================================

最新版をいれておきます。

$ sdk install sbt 1.7.1

以下のような表記がでたので大丈夫そうです。

$ sbt --version

sbt version in this project: 1.7.1
sbt script version: 1.7.1

IntelliJ を Install したかった

Windows 側で IntelliJ をインストールして、wsl 側のソースコードや実行環境を呼び出して開発をしようと思って進めてましたが、うまくいきませんでした。

以下のようなエラーがでて、wsl 側にインストールした Java を認識はできているものの、sbt import の段階でよみこむことができませんでした。

sbt import cancelled: Cannot run program "//wsl$/Ubuntu/home/username/.sdkman/candidates/java/18.0.2-amzn/bin/java" (in directory "\\wsl$\Ubuntu\home\username\work\ScalaSampleProject"): CreateProcess error=193, %1 は有効な Win32 アプリケーションではありません

どうやら、sbt の wsl はまだ対応状況が微妙らしく、gradle や ant はすでに対応されていそうな感じでした。

IntelliJ で開発はあきらめて、neovim などで環境を作ってこうと思います。

まとめ

今回は、wsl 側に Scala の開発環境を構築しました。 IntelliJ から sbt を用いて wsl 側の Java にアクセスするのはまだ難しそうで諦めました。

構築して思ったことは、sdkman が非常に便利で Java 系の環境構築に結構大変なイメージがあったのですが思ったよりサクッとできたのがよかったです。

IntelliJ の sbt wsl 対応状況については引き続き気になるので様子を見てみようと思います。

こんにちは、 @kz_morita です。今回は、Scala で並列コレクションを用いて処理を高速化する方法についてまとめます。並列コレクションについて並列コレクションは、Scala 2.9 で導入されたもので、コレクションを並列化して別々のスレッドで処理を実行することができます。記法も簡単で以下のようにすると並列コレクション扱いになります。 import scala.collection.parallel.CollectionConverters._ // 通常のコレクション val list: Seq[Int] = Seq(1,2,3,4,5) // 並列コレクション val parallelList: ParSeq[Int] = Seq(1,2,3,4,5).par // Seqに戻すには以下のようにする parallelList.seq 上記のように、par をつけるだけで簡単に並列コレクションとして扱うことができます例えば以下のようなコードがあったとします。 val list: Seq[Int] = // ... 巨大なリスト val results = list.map(doSomething(_)) // something は時間のかかる処理巨大なリストに対して一定上時間のかかる処理をする場合には、今回紹介したような並列コレクションを用いるとある程度高速化をすることができます。 val list: Seq[Int] = // ... 巨大なリスト val results = list.par.map(doSomething(_)).seq // something は時間のかかる処理もちろん処理内容や、環境にによるので参考程度ですが、自分の環境だと3000 文字程度の文字列から NG 記号 (大きめなリスト) が含まれているかといった処理に活用して、2倍以上はスループットが向上しました。まとめ今回は、Scala の並列コレクションについて簡単に紹介しました。比較的簡単に並列化することができるため処理の高速化をする場合にはまず試してみると良さそうだなと思いました。

WSL 上にScala の環境を構築する

Javaのインストール

sbt のインストール

IntelliJ を Install したかった

まとめ

関連記事