こんにちは、 @kz_morita です。
今回は、 『「BIツール」活用 超入門 Google Data Portalではじめるデータ集計・分析・可視化』 という本を読んだので読書のメモや感想などを書いていきます。
結論を先に言うと、これからデータ分析を始めるというタイミングで読むと良さそうな一冊でかなり満足度が高かったです。
読もうとしたきっかけ
普段はソフトウェアエンジニアとしてプログラミングをすることが多いのですが、直近の仕事ではデータを分析するような作業もしています。
DWH や BI ツールなどデータを見る環境はすでに整っていてその環境の上でデータを見ていくという仕事です。
データは、
Athena
を用いて見ていて、 BI ツールは
Redash
を用いています。
SQL を書くことはできるのですが、どういった観点でデータを見れば良いのか?どういったグラフにするべきなのか?という点に関してはわからないことが多くかなり試行錯誤しながら進めていたので、一度書籍などで基本的な考え方を把握しておきたいと思いこの書籍を購入し読み始めました。
書籍の構成
本書は、タイトルの通り Google Data Portal を使いながらデータの集計と可視化をハンズオン形式でしていく内容になります。
具体的な目次は以下のようになります。
■第1章 入門編:分析ダッシュボードを作ってみよう - 実際の業務体験ハンズオン
●1-1 BIツールの基本
●1-2 データの読み込みと集約
●1-3 集計、グラフによる可視化
●1-4 関係性の分析
●1-5 結果を共有するためのデザイン
●1-6 結果の展開、共有
●1-7 ダッシュボードのインタラクティブ機能
■第2章 ステップアップ編:さまざまな分析をしてみよう - 実践で使えるさまざまなテクニック
●2-1 実務に向けて学ぶBI応用
●2-2 KPIモニタリングとKPIマネジメント
●2-3 KPIの分析
●2-4 意思決定のための分析
●2-5 業務情報を検索するダッシュボード
●2-6 データサイエンスを取り入れる:単回帰分析
●2-7 データサイエンスを取り入れる2:時系列解析
●2-8 データサイエンスを取り入れる3:類似度
●2-9 データサイエンスを取り入れる4:DID
●2-10 情報管理を行う
●2-11 データの加工に関して
■第3章 レベルアップ編:BIツールに関する知識をつける
●3-1 BIツールを取り巻く環境について
●3-2 BIツールが使われるケース
●3-3 BIツールとデータ分析環境の立ち位置
●3-4 ETL(ELT),DWHに関する基礎知識
●3-5 Tableau,Metabase,Lookerといった
●3-6 BIエンジニアの業務フローと
●3-7 BIとデータマネジメント
今回は、自分が使用している BI ツールは、Redash で Data Portal を使用しているわけではないので、ハンズオンの箇所は流し読みしました。
ただ、時間が許すならばハンズオンをやりながら、進めるとより理解が深まりそうです。
読んだ感想など
読む前に期待していた、分析をどう始めれば良いのか?どういった可視化をすれば良いのかといった内容について大枠を理解することができてよかったです。
ツールの使い方や、技術的なことも記載されていましたがそれよりも 実際に使われるためにはどんな分析をすれば良いのか?
や、 相手に見せると言う前提でどのようにダッシュボードを作成すれば良いか?
などの方法論や、意識するべきことなどを知れたのが個人的にはよかったです。
ダッシュボードを作ってみたはいいものの結局使われなくなると言うことがよく起きるのは想像に難くないですが、そういったことを防ぐために意識すべきところが記載されていて参考になりました。
あと、非常によかったと思う点は、参考文献の数がとても多く記載されていると言う点です。ほとんどの章の最後に、もう少し深掘りする際におすすめの本が記載されていてとても助かります。
そのため、データ分析の1冊目として読むと次に学ぶべきことや読むべき書籍などが明確になり良いスタートが切れるのではないかと。
自分も、この本を元に書籍リストを作ったので色々と読んでみようと思っています。
まとめ
今回は、書籍を読んだ感想を紹介しました。
データ分析はあまり業務としてやったことがなかったのでかなり試行錯誤しながらやってますが、体系的に一度全体像を把握しておくのが良さそうだと思っていてその場合は書籍がやはり便利で学習始めには良いと改めて実感しました。