『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた』を読んだ

2024年3月11日 engineering

こんにちは、 @kz_morita です。

今回は、 『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた』 という本を読んだので感想を書きます。

書籍について

書籍名は 『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ』 で翔泳社から発売されています。

以下のような内容になっています。

第1部 リモート組織のメリットを読み解く
第1章 世界最大のリモート組織「GitLab」
第2章 リモート組織によって得られるメリット

第2部 世界最先端のリモート組織へ移行するためのプロセス
第3章 リモート組織を構築するためのプロセス
第4章 リモートワークで発生する問題と対策

第3部 GitLabが実践するリモート組織を活性化させるカルチャー醸成法
第5章 カルチャーはバリューによって醸成される
第6章 コミュニケーションのルール
第7章 リモート組織におけるオンボーディングの重要性
第8章 心理的安全性の醸成

第4部 GitLabが成果を出すために実践している人事制度や業務ルール
第9章 個人のパフォーマンスを引き出す
第10章 GitLab Valueに基づいた人事制度
第11章 マネージャーの役割とマネジメントを支援するためのしくみ
第12章 コンディショニングを実現する
第13章 L&Dを活用してパフォーマンスとエンゲージメントを向上させる</p>

感想など

まずこの本を読もうと思ったモチベーションは、リモートワークでの働き方やドキュメント文化など日頃の開発業務で重要な点についてなにか知見が得たいというものです。

私はリモートワークから徐々にオフィス出社が増えてきて、現在所属の会社でも週一で出社しています。
基本的に出社日を揃えているので同じ日にオフラインで作業しているのですが例外的に遠方に住んでる方などが、一部リモートワークで働くいわゆるハイブリッドワークで働くこともあります。 しかし、ハイブリッドワークだとオフライン組とオンラインの人でどうしても情報量の差が出てしまう。例えば意思決定がオフラインの場でなされていて、オンラインの人に伝わってなかったりすることしばしば起きていました。

このような問題に対する解決策や、そもそもリモートで協働する際に重要なことなどが学べるかなーと思い本を手に取りました。

実際に読んでみて、リモートワークを前提としてコミュニケーションの方法や、徹底した GitLab handbook を用いた働き方など、参考になるところが多かったです。

ローコンテキストな文章を心がけるということや、非同期でのコミュニケーションについて多く書かれていました。

本文内で登場する

かすれたインクは鮮明な記憶にまさる

言葉もとても印象的です。

また、非同期を前提としつつ、同期コミュニケーションであるMTGをどのように運営するかという知見も多くありました。

すべての会議はプロポーザルのレビューであるべき

という言葉も書かれていて、提案まで踏み込んだプロポーザルを用意したうえで会議に臨むべきという姿勢が伺えました。

色々とルールが制定されてますが、これらの根底にあるのは非同期のコミュニケーションにおいて相手の時間を尊重するというその姿勢だな思います。 非同期なコミュニケーションにより相手の時間を拘束せず、拘束する同期的なMTGにおいても効率を追求している姿が見られました。

ドキュメントをどう書くかといった How ももちろん書かれていましたが、根底のこの考えが非常に重要だなと改めて実感しました。

おわりに

今回は、書籍を読んだ感想を書きました。 読んでみて実際にいろいろな How To も得ることができましたが、なにより根底の考え方など再度意識して業務しようと思いました。

リモートワークでの働き方という点に対する GitLab の事例がしれる楽しい本でした。

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