『アジャイルな見積りと計画づくり』を読んだ

2025年6月22日 engineering

こんにちは、 @kz_morita です。

今回は、アジャイル開発の見積りと計画づくりに関する書籍『アジャイルな見積りと計画づくり』を読みましたので感想などを書いていきます。

書籍について

『アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~』 は、Mike Cohnによるアジャイル開発の見積りと計画づくりに関する書籍です。アジャイル開発の基本的な考え方から、具体的な見積り手法や計画の立て方まで幅広くカバーしています。

以下の様な目次になっています。

目次
イントロダクション
第1部 問題とゴール
1章 計画の目的
2章 なぜ計画づくりに失敗するのか
3章 アジャイル手法

第2部 規模を見積もる
4章 ストーリーポイントによる規模の見積り
5章 理想日による見積り
6章 見積りの技法
7章 再見積り
8章 ストーリーポイントと理想日

第3部 価値のための計画づくり
9章 テーマの優先順位づけ
10章 金銭価値による優先順位づけ
11章 「 望ましさ」による優先順位づけ
12章 ユーザーストーリーの分割

第4部 スケジュールを立てる
13章 リリース計画づくりの基本
14章 イテレーション計画づくり
15章 イテレーションの長さを決める
16章 ベロシティの見積り
17章 不確実性に備えるバッファの計画
18章 複数チーム編成プロジェクトの計画づくり

第5部 トラッキングと情報共有
19章 リリース計画のモニタリング
20章 イテレーション計画のモニタリング
21章 計画とコミュニケーション

第6部 なぜアジャイルな計画づくりがうまくいくのか
22章 なぜアジャイルな計画づくりがうまくいくのか

第7部 ケーススタディ
23章 ケーススタディ:ボムシェルタースタジオ

訳者あとがき
索引

感想など

読もうと思ったきっかけは、スクラムで普段開発をしていますがその中でも特にプロダクトの計画や見積もりに関してこまることが多かったからです。 この書籍では、アジャイル開発における計画づくりの基本的な考え方から、具体的な見積り手法や計画の立て方まで幅広くカバーされており、非常に参考になりました。

書籍の中では、

  • 「計画」よりも「計画作り」を重視
  • 変化を促進
  • 計画の見直しを積極的にやる

といった内容が何度も記載されていました。これはまさに計画をアジャイルにやることだと思いました。 今までは見積もりを立てるのは1度きりでしたし、そのため精緻な見積もりを立てるべく工数をかけていました。結局のところ見積もり通りには行かないことの方が多いのですが。

書籍には、バックログのリファインメントとそれに基づくリリース計画の作成や、プランニングでのスプリントの計画方法など結構実践的な内容が書かれており、実際の開発に役立つ内容が多かったです。

実際にこの本を読んでスクラム周りの改善を実施しました。特にリファインメントのやり方を改善しました。以前は1タスクのリファインメントに時間がかかりすぎて全然おわらないという状況だったのですが、バックログの詳細度をグラデーションになる様に意識したりスプリントの計画とバックログリファインメントを意識してわけることで改善され始めました。 引き続き改善を続けて運用していきたいと思います。

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